LO750の製作には、RS4用とRS6用のK04ターボチャージャー、2つのターボチャージャーを要します。RS4のK04からはコンプレッサハウジングが使用され、RS6のK04からはタービンハウジングが使用されます。これにより、RS4と同等の素早いレスポンス特性を保ちつつ、RS6以上のチューニングポテンシャルが引き出されます。
まずは、CNC加工機でRS4 K04のコンプレッサハウジングの内壁が拡大され最適化されます。LO750の心臓部には、RS6標準装備のコンプレッサホイールよりも大きく高効率で最先端の技術が凝縮された「「LOBA Motorsport LO-2580 鍛造ビレットコンプレッサホイール」」が採用されています。重量は鋳造製ホイールの25%減と極めて軽量でありながら遥かに高い強度と耐久性を誇ります。更なる吸入空気量増加のため、60φのインテーク吸入口が削り出しで製作されます。そして吸気漏れを防ぐためViton製の耐熱Oリングが2つ装着されます。
タービンハウジングもCNC加工機で最適化されます。マニフォールドとの接合部(フランジ)は大口径化され、乱気流の抑制による流量増加、それと俳圧および排気温度上昇対策がおこなわれています。タービンハウジング内壁の拡大により大型タービンブレードの採用が可能となり、クリッピング(カットバック処理)が施され、中高回転域の出力向上が実現されます。
タービンブレードとシャフト、そしてコンプレッサホイールは、0.05gmmという純正より遥かに精密な公差でバランス取りがおこなわれています。最後に、アクチュエーターの作動域が改善され、ベアリングもLOBA製の強化品に変更されることでターボチャージャーの寿命と耐久性の向上が図られています。
これらの加工や変更により、トルクバンド、ピークパワー、ターボレスポンス、扱い易さ、そして信頼性、すべてが高次元でバランスされています。低速トルクを犠牲にせず、タコメーターの中回転域からレッドゾーンまで膨大なパワー増加が見込めます。安定感のある洗練された性能で、ストリートユース、モータースポーツ用、どちらの用途にも適しています。
LOBA Motorsport LO-2580 鍛造ビレットコンプレッサホイール
軸CNC加工機によるコンプレッサハウジング及びバックプレートの最適化
5軸CNC加工機によるRS6タービンハウジングの最適化
5軸CNC加工機によるビレットインテークポートの製作(60φ)
LOBA製の大型タービンブレード、クリッピング(カットバック処理)
クリアランスの最適化
LOBA製の強化ベアリング
アクチュエーター作動域の改善
超高精度バランシング
ドイツ製

エンジンマネージメントの設定、エンジンの状態、また車両に装着されているコンポーネントによっては、このターボチャージャーを用いておよそ750PS程度の出力を見込めます。
こちらの商品はLOBAターボチャージャー2個のセット販売となります。また、これらのターボチャージャーは60mmのインテークポートが採用されているため、LOBA製インテークパイプの使用、もしくはワンオフ製作が必須となります。C5 RS6のタービンハウジング及びフランジが使用されているので、B5 RS4用のダウンパイプにRS6用フランジを加工・溶接して取り付ける必要があります。