LO4XXの製作には、新品のボルグワーナー製K04ターボチャージャーとK16ターボチャージャー、2つのターボチャージャーを要します。 K04側からは、エキゾーストマニホールドとタービンハウジングが使用され、K16側からはコンプレッサハウジングが使用されます。これにより、LO400と同等の素早いレスポンス特性を保ちつつ、全回転域で大幅な風量増加が実現されています。
まずは、CNC加工機でK04タービンハウジングとマニフォールドの内壁が拡大され最適化されます。タービンブレードはクリッピング(カットバック処理)が施され、徹底した流量増加と俳圧上昇対策がおこなわれています。エキマニフランジ部分は、シリンダーヘッドの排気ポートに形状合わせされ、最大効率が追求されています。
K16コンプレッサハウジングとバックプレートも同様にCNC加工機でプロファイルが切削されます。そこに最先端の技術が凝縮された「LOBA Motorsport鍛造ビレットコンプレッサホイール」が納まります。重量は鋳造製ホイールの25%減と極めて軽量でありながら遥かに高い強度と耐久性を誇ります。高度な切削技術を用いてコンプレッサホイールのステムと先端は最小化されます。削り出しの鍛造品であることから形状自由度は高く、複雑で薄いインぺラ形状を可能にし、インデューサー径も限りなく理想値に近づけられています。最後に、更なる吸入空気量増加のため、59φのインテーク吸入口が削り出しで製作されています。
LO4XXにはLOBA製の強化ターボベアリングが装着されています。ベアリングの接地面を大きく取り、負荷許容量を増加させています。全てのパーツが0.05gmmという純正品より遥かに精密な公差でバランス取りがおこなわれており、ターボチャージャーの寿命と耐久性の向上が図られています。
これらの加工や変更により、トルクバンド、ピークパワー、ターボレスポンス、扱い易さ、そして信頼性、すべてが高次元でバランスされています。低速トルクを犠牲にせず、タコメーターの中回転域からレッドゾーンまで膨大なパワー増加が見込めます。安定感のある洗練された特性で、ストリートユース、モータースポーツ用、どちらの用途にも適しています。
LOBA Motorsport鍛造ビレットコンプレッサホイール
5軸CNC加工機によるコンプレッサハウジング及びバックプレートの最適化
5軸CNC加工機によるエキゾーストマニホールドの最適化
5軸CNC加工機によるインテーク吸入口の製作(59φ)
エキマニフランジ部分をシリンダーヘッド排気ポートに形状合わせ
タービンブレードのクリッピング(カットバック処理)
クリアランスの最適化
アクチュエーター作動域の改善
LOBA製の強化ベアリング
超高精度バランシング
ドイツ製

エンジンマネージメントの設定、エンジンの状態、また取り付けられた
コンポーネントによっては、このターボチャージャーを用いて
およそ430PS - 500PSの出力を見込めます。

クーラントホース、オイルホース、ダウンパイプは、加工無しで取り付けられますが、
インテークとブーストホースはワンオフで製作する必要があります。